不動産物語

不動産売却について詳しく解説

【不動産売却】提案をどうすれば実現できるか?手順を見通せているか?





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不動産の世界でも「言うは易く行うは難し」の格言は生きています。いくら豊富な知識を基に問題の解決策を提案することができても、それを実行に移せるか、そしてそれによって本当に問題を解決できるかは、別問題です。

 

パートナー選びにあたって過去の実績を聞き出すときも、そういう視点で話を聞き、問題解決能力の有無を見定める必要がある。

 

例えば、マンション開発用地としてまとめた土地を売却しようにも、隣地所有者の同意を得られなかったため隣地境界が定まらず、困惑していました。

 

しかし最終的には、「額縁分筆」と呼ばれる特別な分筆方法を法務局の登記官に認めてもらうことで、境界を設定できました。

 

その結果、この開発用地を無事に高値で売却することができたのです。「額縁分筆」の提案を実際に認めてもらえたことが、この例で高値売却を実現できた成功のポイントです。

 

「額縁分筆」とは土地登記の最小単位である「筆」を分割する「分筆」という手続きの一つです。もともとは一筆の土地の内側を境界に触れることなく切り取るようにして「筆」を分割することから、この名前が付けられました。

 

外側の境界に沿うように内側にも境界が生じる、その見た目を、額縁に見立てたわけです。この例ではこのように土地の四周ぐるりを分筆したわけではなく、隣地境界が定まらなかった一部分だけ、その内側に「額縁分筆」によって新しい境界を設定しています。

 

この「額縁分筆」というやり方を取れば境界を設定できる、と提案すること自体はそう難しくはありません。その知識があれば、誰でも提案できます。しかしその提案は、認めてもらわないと意味がありません。

 

つまり、具体的にどのようにすれば「額縁分筆」を認めてもらうことができるのか、その手順を見通せないようでは、提案はできても肝心の問題解決は図れない、ということです。

 

この例ではまさに、そこまで見通すことができて、狙い通りに「額縁分筆」が認められたことから、新しい境界を設定できたのです。

 

そのためにやったことといえば、まず隣地所有者のもとに幾度も通い、境界の確定を申し入れることです。

 

境界トラブルのように見えますが、この例の場合、隣地所有者はこちらで持ちかけている境界を認めようとしないものの、具体的な反論は一切ありません。

 

このような理由で境界はそこではなく、ここである、という主張がなかったのです。幾度も通うことで、そうした隣地所有者との間の現状をまず明らかにしました。

 

さらに、土地の周囲にある位置が確定している境界ポイントを手掛かりに測量を実施し、外堀から埋めていくようなやり方でこの土地の所有権の範囲を推定しながら、隣地境界の位置にも目星を付けました。

 

これら努力の積み重ねが、「額縁分筆」の実現をもたらしたわけです。もちろん、一人ではできません。提案を問題解決につなげていくには、さまざまな専門家の協力も必要とします。

 

この例で言えば、測量会社です。しかも、測量という作業さえ引き受けてくれるなら、誰でもいいというわけにもいきません。

 

言われたことだけをやるのではない関係性が重要です。そういう意味では、実績の積み重ねのなかで人的なネットワークをどれだけ豊富に築いてきているかという点も、パートナーの力量を推し量る上で重要なポイントになるといえます。この点は次に詳しく述べていきましょう。

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