不動産物語

不動産売却について詳しく解説

未造成地とは?





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田舎物件には上記のような分譲地以外にも、山林や田畑などに全く手を加えず現況のまま売りに出す土地もあります。それが未造成地です。分譲地と比べると土地に手が加えられていない分、価格がかなり安いといえます。

 

坪1万円以下のものもザラで、全く手が加えられていない場合には「反」(約300坪)あたり30万円からの物件もあります。国内の田舎物件の中でも6割以上をこの「未造成地」が占めています。

 

 

さらに取引される未造成地の半分は「山林」です。理由は農地ほど法律の規制が厳しくないため(山林にはそうした面倒な規制はほとんどない)と近時の農林業の不振で手放された山林が多いためです。

 

 

ただ、未造成地は実際に建物を建てて住める空間にするまでに様々な工事が必要であり、購入者はそれに応じた最低限の土木の知識や法規制についての知識も必要になってくるため、初めて家を建てるというのであれば、「分譲地」を選んだほうが無難ではあります。

 

 

この「未造成地」を選ぶのは造成段階からセルフビルドを行いたい人や、当面は造成しないで裸地のままでの活用を考えている人、あるいはこれから自分が建てようとする建物が一般的な造成工事を要しない構造の建物であるケースです。

 

 

急な傾斜地の場合などであえて平らにするような造成工事はおこなわず、立木も伐採しないで、いわゆる林間別荘地・キャンピング利用の土地として利用するケースもあります。未造成、特に山林物件の地勢は平坦地から急傾斜地まで様々で、杉やヒノキなど植林された木で覆われたタイプと雑木林で覆われたタイプに分かれます。